お台場海浜庭園~ヘベレケ危機一髪、地獄to天国編~2020.03.14-15①

ヘベレケとうちゃん

2020年03月17日 01:24

どうも!今宵も酔と欲が止まらない、ヘベレケとうちゃんです!

2020.3.14-15の週末で房総半島最西端、見渡す限り海だらけで有名な、洲埼灯台お膝元!お台場海浜庭園キャンプ場に行ってきました!
通算8泊め、2020年5泊めの凸撃、衝撃の結末をお見逃し無く!!




(フライング天国)




2020年、3月14日21:00…

いつもどおりヘベレケは静かにハイボールを煽っていた。。

目の前に広がる一面の畳…寄せては返すテレビの音…まるで今週末だけ真冬に逆戻りしたかのような、エアコンのぬくぬく具合…

そうです。私は今、




旅館にいます。(衝撃の結末)





どうしてこうなったのか、話は午前中に遡ります。。





コロナウイルスの影響でヘベ子の予定(幼稚園、イベント、習い事)が軒並みキャンセルなヘベレケ一家、土曜ですが午前中からキャンプの準備開始!!

9時頃からパラパラと雨が降っていましたが、行き先のお台場海浜庭園天気予報では15時頃には止む予報、翌日はピーカンな晴れ具合って事でライトな気分で初めての雨キャンプ凸撃ー!!!








自他ともに認める(のか?)アクアライナーな我が家、大きなトラブルもなくアクアラインから富津館山道路を抜けて一路房総半島先端部へ!!









雨の止む気配はありませんが、大丈夫!この日の降水量は大凡一時間1mm予報!参考までにネット上の情報を拾ってみると降水量1mmとは


- 傘がなくても我慢できる
- 傘があればさす
- 屋外のスポーツなら気にならない
- 雨はしっかり感じる
- 地面が少し濡れるくらい


という事なので、油断大敵ながら快方へと向かう天気予報にウキウキのヘベレケ一家を乗せてジムニーは進みます。


本日はへべ子から割としっかり夕飯リクエストがあり、その材料の一つであるあさり、またはホンビノスを調達するため予め目星をつけていた渚の駅たてやまへ!!


雨もあったので写真は取れなかったですが、ここすごく良いです!


一階のマルシェには鮮度の高い地元食材が農産物、海産物ともにたくさんありました!
海鮮バーベキューやアヒージョなど、キャンプに相応しいメニューがここだけで揃いそうです。

二階はレストランになっていて、美味しそうな匂いが一階まで届いていました。

残念ながらお目当てのあさりは無かったので早々に退散、ほど近いおどや館山海岸店に向かいます。














恐らくお台場海浜庭園に最も近いスーパーなので、こちらで買い物を済ますのが良いでしょう。ただ、こちらを過ぎてもコンビニはチラホラありますので買い出しに困ることは無さそうです。



おどやはキャンプ始めてから千葉凸撃の機会が劇的に増えたことから非常に利用頻度が高く、最早オドヤーでもあるヘベレケなのですが、ここ館山海岸店はおいているものの質が他店舗に比べて良かった気がします。



この日は卵の日、牛乳の日だったそうで、



卵激安!!









薪はありませんがガスボンベなどはありましたので忘れ物した方も安心です。









さて、14時過ぎて、遂に到着しました!お台場海浜庭園です!
では張り切ってどうぞ!!










見てください皆さん、このどんより具合!!
もし歌川広重に「どんより」を題材に浮世絵を書いてくださいとお願いしたらきっとこの写真の構図そのまんまであろう、一瞬でそう予感したほどのどんより!どんよりオブザイヤー!!!


おまけに、わかりますかね?手前の水たまりを叩く雨の雫爆


いいのさ!このどんより具合も15:00までの辛抱!雨が上がってしまえばこのどんよりすら思い出を彩る調味料になるのさっ!!


さぁ、雨よ!キャンプを彩る最高のアクセントになるため、心ゆくまで降るがいいっ!!


今回、ヘベレケ一家含め利用者は3組しかいなかったようで、サイトは選び放題!

お台場海浜庭園は入り口の管理棟から海に向かって下がっていく形、段差状にサイトが構えられています。

ヘベレケ一家は海岸すぐの最下段では無く、一段上がった小高いサイトから海を見下ろす場所をチョイス!!




(公式HPより拝借)




なにをどう考えても最高のロケーションです。
翌日の晴れを想像し、富士山が見える方向を計算しつつ、テント位置を考えます。


…はい、考えてます。


実は、到着してからというもの、ヘベレケ一家、まだ一歩もジムニーから出ていません。



というか、



出れない




何故なら






ドアが開かない






うおぉぉぉぉぉおおぉおお!!





風、お前もか!!






相変わらずフロントガラスを激しく叩き続ける雨はまぁ想定の範囲内として、天気予報に全く無い、「風」という想定外な強敵の出現に裏切られた感MAXなヘベレケ、思わずカエサルが乗り移ったかの如く叫びます。

風速2mって言ってたじゃんかよ〜涙

と言う訳で決して広くはないジムニーの車内で雨、風待ちする事一時間、運命の15:00を迎えます!さて、天気は!!



土砂降り



強くなってんじゃねーかよ〜涙


そうは言ってもこのままでは文字通り、一家揃って路頭に迷ってしまう…

覚悟を決めた一家の長ヘベレケ、ついに決心し嫁レケから授かりしポンチョ型雨具、通称カッパを羽織り、風で押し返されるドアをなんとか必死の思いでこじ開け、ラダーからルーフキャリアによじ登りました!!!結果、




5秒でブロッコリーの完成




あまりの強風にポンチョ型をなさしめる脇腹から脇の下にかけて複数存在するボタンが秒で乖離し、首を起点に全てが裏返しに。顔以外が全て顕になる事態…カッパよ、




君は一体何を守っているのか





君の開発者はきっと雨の屋外でも活動出来るように全身を覆う構造にしたんだと思うよ?

決してオッサンを瞬時にして人間ブロッコリー、若しくはひっくり返ったポンチョが風に泳ぐ様はさながら人間ワカメ?いや、どっちでもいい!
兎に角、オッサンを辱める為に産まれてきたんではないと思うよ?分かった?わかったらお願いだから戻って?あぁ、戻ってくれない?あっそう。

カッパは最早「首の皮一枚製造機」に成り下がったので、車に突っ込み、半ばやけくそのヘベレケ、丸腰で再びルーフキャリアへ!!結果、



ダウンジャケットは言わずもがな、おパンツの中までびしょ濡れ



びしょ濡れでは生ぬるい、ぐしょ濡れという新たな言葉が生み出されてしまうほど、服のまま風呂入った?状態。


何一つ成し遂げられないままジムニー車内へ敗走です。


このままでは埒が明かないのと、僅かな希望にかけ、一度館山市街地に戻ります。目的は



パンツとズボンの調達



です。普段物を買う時はデザイン性やら色味やらサイズ感やら気にしますが、今回は単純です。なんせ



濡れてなきゃいい



という極めて低いハードル設定からのスタートなので、売り物であれば大抵基準クリア。

購入するや否や即着換え、事なきを得たヘベレケ、再びお台場海浜庭園に着いたのは18:00近く。サイトに戻ればもしかして雨も風もなくなってるんじゃないか、というかそういう予報だったろうが!!!というかすかな希望(むしろ大きな怒り、またの名を八つ当たり)を胸に再臨した、その目に写った光景は!





暴風雨





いやー、皆さん、見たことあります?暴風雨。ヘベレケ、割と長い事生きてますが、初めてですよ、「あー、これは暴風雨だな」と思ったのは。

正直、体感レベルですがスノピぶっ飛び事件の夕日ヶ丘なんて目じゃないです。なんて言ったらいいのか…あぁ、そうだ。ちょうどいい単語があった。




災害




そりゃないぜ天気予報…

それでも天気予報を健気に信じたヘベレケ一家、最早その信心深さと言ったら殉教レベルですが、当然こんなところで死ぬわけに行きません。

19:30を回る頃、そういえば今現在の予報ってどうなってるのかなぁ??とおもむろに確認したところ信じられない情報が。




館山 強風、波浪警報発令





…総員、





た、退避ー!
いや、避難だー!!




そうなのです。。遂に勇気ある撤退を決意し、急遽Google先生に近場の宿泊先をご指南頂き間髪入れずに即電話。
決意から電話までの間はウサインボルトの初速を上回っていたとかいなかったとか。



ヘベレケ「夜分にすいません、今からなんですが…」

女将様「どうしたの?釣り?」

ヘベレケ「近くのキャンプ場にいるのですが、身の危険を感じたため大人二人と幼児二人で緊急避難したいのですが…お部屋は空いてますか?」

女将様「なんでうちに電話したの?」

ヘベレケ「グーグル先生に伺いました」

女将様「すぐ出れる?大通り出たら100mくらいだから」

ヘベレケ「ありがとうございます!!すぐ行きます!」



正直、ようやく脱出できる目処がついた安堵と、子供達にも怖い思いをさせてしまった後悔が入り混じり、気を抜くと涙が零れ落ちそうでした。

大通りを右折するとすぐに看板があり、その指示に従い暗い夜道をジムニーは進みます。
土地勘もないので100mが500mくらいに感じましたが、慎重に進み、見つけました!!


今夜の避難場所、旅館明神荘!!


急いで駆け込むと女将様が暖かく迎えてくださいました。。



よく来たね!布団敷いてあるよ。風呂入るかい?温まったらゆっくり横になってテレビでも見な!



…あぁ、溢れ出る実家感。。



暴風雨にさらされながら長時間先行き不透明な不安に苛まれていたヘベレケ一家を、女将様の豪快かつ爽やかな言葉遣いに隠れた、明確な優しさ、そして決して新しくはない、だからこそにじみ出る旅館から発せられる安心感が優しく包んでいきます。。

入り口脇には昔ながらの歓談スペース。テレビが置いてある空間の壁には巨大な真鯛の魚拓がところ狭しとレイアウト。

きっと昔ながらの常連釣り人さんに囲まれながら、ずっと営業してきてるんだなぁと感慨深さを感じてしまうヘベレケ。。

聞けば昨年の台風被害でこの歓談スペースすら窓ガラスが割れてしまい、ようやく最近入れ替えられたとのこと。かつ、畳も駄目になったんで入れ替えたから新しくなってるわよー!なんて豪快に笑い飛ばす。

大変な出来事だったことは容易に想像がつくのに、それを感じさせない凄さ。本当に頭が下がります。

女将様が女手一つで切り盛りしており、昔はここらの人はみんな顔馴染みだったけど、最近は見たことない人が歩いてたり物騒になって来てるから多少警戒心を持たざるを得ず、電話の対応は失礼な聞き方でごめんね〜と。。。


本当にとんでもない!!
お邪魔できたことが素直にありがたいです。。


ようやく安住の地を得たヘベレケ一家、ご案内頂いたお部屋で明朝食べる予定だった非加熱調理メニューのサンドイッチをパク付き、この日は就寝。

ヘベレケは備え付けの湯呑でハイボールを頂きました。

この日の布団は人情という最高の暖房器具で、心までも温めてくれたのでした。


では、今夜もベロベロでおやすみなさい。。


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