どうも!愛酒トリス4L(業務用)についてくるおまけのみりんがたまりすぎて、文字通り「売るほど持ってる」ヘベレケとうちゃんです!
使用中のみりんが1本、そして未開封のみりん4本…
ヘベレケ一家の調味料総選挙で最も得票率の低いみりんちゃん…嫌いなわけじゃないの、ただ…
嫁レケ(絶大なる意思決定権者)が甘辛い味付けが好みではないの…
そりゃ、確かにヘベレケはみりんちゃんと大いなるランデブーしたいよ!?
しゃぶしゃぶとすき焼きなら子供のころから圧倒的にすき焼き派さ!!
そんなヘベレケもこの家じゃ「隠れスキヤキタン」として信仰をひた隠し過ごす日々さ…
もうこれ以上、踏み絵しゃぶしゃぶはNo Thank youさ!!!
だから、みりんちゃん!!こんな家はもう出て行っていいんだ!
君は、既に、自由だぁぁー!!!!!!!(犬井ヒロシbyエンタの神様)
と、かの有名な「2020年ヘベレケみりん解放宣言」を叫びましたが、みりんちゃんたちは馬の耳に念仏、みりんのペットボトルに絶叫とばかりにその場を一歩も動くことなく、我が家の調味料入れは使われる予定の無いみりんちゃん4姉妹がスペースを圧迫し続けるのでした…
(ヘベレケ世界童話劇場「みりんの恩の仇返し」より)
という訳で(どういう訳なのか1ミリも分かりませんが)、先日イングランドよりはるばる海を越えて我が家にやってきたDeadstockのTilley X246B、火入れの義を執り行いました!!!
実際にやってみていくつか注意するべき点に気が付きましたので、これから同じようにビンテージランタン&加圧式ランタンにチャレンジしようと思っている方の一助になれば幸いです!
(フライング闇夜の住宅街を煌々と照らすビンテージランタン aka 近所迷惑)
前回の蔵出しでは細かいところまで見なかったので気づかなかったのですが、プレヒートトーチが見事に破損していました。
プレヒートトーチとは前回の記事で「恐らくプレヒートに使う何か」と紹介していた瓶の中に入っていたものです。
プレヒートとは加圧式ランタンの醍醐味の一つで、火をつける前にガラス内部の温度を上げて本来液体である燃料を気化させるために必要不可欠な工程です。
武井バーナーではこのプレヒートも自身のタンクから灯油を放出させて温めるプレヒートバーナーがついていますが、今回入手したTilley X246Bにはプレヒートバーナーがついていないため、アルコールを使用してプレヒートする必要があります。
その為の、アルコールを入れる容器になるのが、プレヒートトーチです。
年季の入った瓶を空けると独特なにおいが部屋に充満しました。
ヘベ子が「臭い~。。このにおい何なの~。いつまで続くの~。。。」とクレームを入れてきました。
「このにおいはね、遠く七つの海を越えてきた男のロマンだよ」と説明しましたが、その眼は既にアンパンマンとばいきんまんの死闘にくぎ付けでした。
では、43年前は新品だった純正のプレヒートトーチをご覧ください。
…私もそこそこの年月を生きてきましたが、ここまで「朽ち果てる」を具現化した物品には初めて出会いました爆
見事に朽ち果て、恐らく持ち手であった部分が破損して瓶の底に粉々になっています。
このままでは着荷どころかプレヒートすらできないので、新品を追加購入。¥3,000と結構なお値段…
真新しい感じが非常に良いですね!
まるで入学式の後にどの部活に入ろうか勧誘の波に戸惑いつつも新しい自分に出会う扉を今まさに開けようとする新入生のような初々しさ!
「装着して上から見てみた」の巻。
意外と困った(迷った?)のが、プレヒートに使う燃料。こちら、アルコールを使用するのですが、一口にアルコールといってもそれはそれは多種多様。
それこそトリスもアルコールですし、冒頭のみりんもアルコールを含みます。そして昨今のコロナウイルス対策でちょっと前まで姿を消していた消毒スプレーもその多くがアルコールを含んでいます。
ドラッグストアに売っていると聞きつけ、早速訪れたヘベレケ。
しかし店内を探せども探せども見当たらず、結局レジで尋ねることに。
ヘベレケ「すいませ~ん。燃料用アルコールありますか~??」
瞬間に顔がこわばる店員さん、周囲をきょろきょろと見渡し(たような気がしました)、人の目を確認(していた可能性があります)、そして人差し指を突き上げ、小さな声でこう言いました。
店員さん「…一本?」
物々しい空気感に一瞬怯むヘベレケ、勇気を振り絞って答えます。
ヘベレケ「い、一本…。」
すると店員さんはおもむろにレジを後にし、バックヤードへと消えていきました…
凡そ30秒後、戻ってきた店員さんが手にしていたのはどこからどう見ても、そして誰が見ても燃料用アルコール。
自ら燃料用アルコールと名乗っている!
御礼を言おうと再び顔を上げると、夢だったかのように店員さんの姿は消えていました。
そしてその後、会計を終えて店を後にするまで、その店員さんを見かけることは二度となかったのです。。
(ヘベレケ忌憚「消えた店員さんと燃料用アルコール」より)
いよいよプレヒート材料も揃ったので、実際に火入れをしてみました。
そしてわかったのは、やはり相応に年代物だという事。
わかりずらいですがプレヒートをしている写真です。
初点火なのでマントルが焼け切って真っ黒になっています。
2分ほどプリヒートをして、こちらも加圧式ランタンの醍醐味!ポンピングを行ったのですが、やはりポンピングがスムーズにいきません。
途中で止まる感覚と、一気に何かが噴き出すような感覚や異音がありました。
恐らく、ポンピングバーの先端、空気を押し出す革の部分がオイル不足になっているのかな?
と思い、以前
ナチュログ投稿でもらったポイントで購入していた、こちらの出番です!!!
コールマンのリュプリカントオイル!
X246Bではポンピング部分が灯油の注ぎ口にもなっているのですが、ポンピング部分も中の棒心をねじ構造で取り外せるようになっています。
写真は棒心部分の口を緩め、取り出そうとしているところです。
その棒心の先にあるのがポンピング用の革ですので、こちらにリュプリカントオイルをしみ込ませます。
これは、ちょっと前後しますが一回目の点火を終えた後に取った写真です。
ちょうどよいものが無かったので、塊肉を処置するのと同じような愛情で、アルミホイルで包みました笑
話は戻っていよいよ初点灯です!
果たして、灯るのか!?
おぉぉぉぉ!!!43年前、イギリスで生まれた灯が海を渡りついに点灯!!!
感無量の瞬間です。
点火までに少々手間がかかる分、ありがたさが身に染みる…
しかし、キャンプ自粛の身には少々逆効果でした笑
キャンプ欲が高まりまくってしまいますのでご注意を。
しかしここでちょっと違和感が。。
写真中央に移る黒いプラ部分がON/OFF用のつまみなのですが、間の部品から灯油が漏れています。。
やはり年代物であるが故、こういったトラブルは織り込み済み、トラブルも楽しく解決に向けて取り組むのがキャンプだ!
という事で、恐らく締め付けが悪くなっているとあたりを付けたヘベレケ、こうなるとすぐにとりかかってみたいのが人の性笑
いそいそと初回の点灯を終わりにし、工具を使って該当部分を締め上げます。
ON/OFF用のつまみの回し部分の遊びが少なく、かなり力が必要な状態になりました。
これで本日二度目の点灯です!笑
写真は撮り忘れてしまいましたが、漏れなし!!
やはり仮説は正しかったのか、締め付けにより漏れはなくなりました。
年代物なので、トラブルは当然、むしろ不定期に発生するイベントくらいの気持ちでいるのが楽しむコツかもしれません笑
家族で仲良く夕食をとっていると不意にヘベ子が「それで夜はいつつけるの~?」とまさかの再点灯リクエスト!
嫁レケも含め、やはり心は相当浮足立っていたヘベレケ一家、本日最後の点灯として夜間にもう一度点灯を行いました笑
どっからどう見てもかっこいい…。
我が家は最初のグルキャン用にLED照明を買ったのですが、最初は気に入っていたものの細部の作りこみがどうもしっくりこなくなってしまい、
夕日丘キャンプ場あたりからは大好きなキャリーザサンの数を増やせばいいのでは?という考えのもと、キャリーザサン×3をメインにしていましたが、やっぱり光量がやや少なめ。
そんな我が家のメインランタンとして、縁あって迎えたTilley X246B、今後も大切に使っていきたいと思います。
そしてこのX246Bがまた違った縁を運んでくることになるのだが…それはまた、別の、話…(王様のレストラン)
では、今夜もベロベロでおやすみなさい。。